日本語教師の端くれの私が思う海外の日本語教師について自由に書いていこうと思います。
あくまでも私が感じたままに書いている内容なので鵜吞みにしないでくださいね。
日本語教師|海外で働きたい人が選びがち。日本語教師ってどうなの?
日本語教師って資格はあるの?
現在のところ、日本語教師っていう資格はありません。
では、日本語教師になるには何が必要なんでしょうか。
私は、日本語教師の募集や採用に関わり始めて3年くらいです。
求人掲載をする際にはきちんと応募条件を記載しているのですが、それでも条件を満たしていない方が応募してきます。採用条件は主に働く国によっても異なりますが、最低限必要とされているものを紹介します。
- 大学卒業資格(四年制大学もしくは、それ相応のものが必要)
- 大学または大学院で日本語学もしくは日本語教育を専攻し卒業(修了)した方
- 日本語教師養成講座 420 時間修了
- 日本語教育能力検定試験合格
1. と2. 3. 4. のいずれかが必要となります。
大学卒業していないとワークパミットを取得できないので、大学卒業という条件は絶対です。
大卒ではなくても、大学卒業相応の資格もしくは経験があれば問題ないのですが、日本語教師の経験を積むには大学卒業というのは必ずと言っていいほど必要となります。大卒でなければ厳しいということでしょう。
よく日本語教師って日本人なら誰でもできるでしょ?的なことを言われます。
日本語教師になるための勉強を始めるまではわかりませんでしたが、日本語を母語としている私たちが習っている国語なんて文法をかじった程度です。日本人なら誰でも教えられるほど日本語の文法は簡単じゃありません。
どんな人に教えるの?
日本での日本語教師経験がない私。
わかる範囲で書いていますので、ご了承ください。
- 留学生(大学や専門学校へ入学する前の日本語学校)
- 外国人労働者やその家族(地域のボランティアや会社内で行われていることが多い)
- 技能実習生(日本へ入国する前に母国で勉強する)
- 海外の大学にある日本語学部
- 日本へ就労を希望する人が通う日本語センター(ベトナムの場合)
- 趣味で日本語を勉強している人たち(オンラインや各国の日本語学校)
他にも色々あると思いますが、求人が出ていたりボランティア募集が行われているのはこの辺りではないでしょうか。
JICAや日本語パートナーズで日本語教育に関わるという方法もありますね。
日本語教師の給与や待遇ってどうなの?
正直、給与や待遇が良い業界ではないと思います。
今は・・・。
現在、日本語教師の資格を国家資格とすることが話し合われています。
国家資格になれば待遇が改善されるのではないかということですが、改善されるには時間がかかる気もしています。国家資格の創設すら正直どのくらい時間がかかるのかわかりません。
国家資格にすることで日本語教師の人数は減ってしまうことが予想されます。
国家資格の要件には大卒ということが含まれていますから、大卒じゃない現在の要件を満たしている人は資格がないものとされてしまうんです。
厳格化して教師のレベルを一定以上に保つには必要だと思われる国家資格化ですが、これから外国人労働者が増えていくであろう日本では教師の人数が減ってしまうのも問題ですよね。
アジア圏の教師給与
アジア圏で働く場合の日本語教師の給与は、1,000~2,500USDが相場です。
年々、給与は上がりつつありますが教師のレベルにもよります。
求められるレベルが低い学校では給与は低いことが多いです。
求められることが低い分待遇もそれなりですし、周りの教師のレベルもそれなりだと思います。
求められるレベルが高い学校は給与もそれなりに高く待遇が良いことが多いです。
しっかり給与を支払って待遇もきっちりしているところは、会社としても信用度が高いところが多いです。
アジア圏で日本語教師をするのであれば、中国や韓国以外の東南アジア圏ならほとんどが技能実習生向けの日本語センターや日本へ派遣するための労働者向けの日本語センターだと思います。
日本語センターへ応募する際は、採用担当者の日本語レベルや対応のスピード、書類関係の案内が的確かどうかなどしっかり判断して就職を決めた方がいいと思います。
現地スタッフの入れ替わりが激しい業界なので、いい加減なスタッフが対応しているところはあまりよくない会社です。
さいごに
今回は日本語教師の資格や待遇について書きました。
今後、日本語教師をしていて感じたことや今まで出会ったとんでもない人のお話なども書いていこうと思います。
私は、日本語教師という仕事が向いているとは思っていません。
私には難しすぎる仕事だと思っています。そのため、日本語教師を本格的にはしておらず別の形で日本語を勉強している外国人に関わています。
時々、短期で日本語教師を引き受けることもあるのですがたまにやると面白いと思える仕事です。
色々と大変なことも多いですが、海外で働く最も簡単な手段とも言えます。(適当にやるなら)
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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コメント
日本で生まれた子供が日本語の会話を身に付ける場合を考えると、教える側に経験や資格は問われません。
と言うのも、子供はまず親や家族から言葉を覚えます。
次に、子供の友達、TV等から覚えます。
そして、子供が成長するに伴い世界がひろがって、そこで覚えていきます。
ところが、外国語となると、下手な日本人外国語教師に教わったら、あとあと尾を引きます。
中学、高校、大学と膨大な英語の時間を取って、日本でトップと言われている大学卒の人々でさえ、英語を話せない人がなんと多いことか。
これをみると、これまでの日本の英語教育がいかに「奇妙」だったかが分かります。
ですから、外国人が日本語を教える場合は、それ相応の経験や資格が問われることでしょう。
すみません。
私のブログの内容がわかりにくかったのかもしれませんが、外国人日本語教師については一度も触れておりませんでした。私が今回のブログで書いていたのは、日本人(日本語を母語とする人)の日本語教師に関しての内容でした。
外国人が日本語を教える場合も当然のことながら専門知識や経験、資格などはあった方がいいと思います。ですが、日本人の日本語教師にもそれなりの専門知識や経験が必要だということを少し書いておりました。
日本語センターが乱立しているような国々での教育は、tatsuoさんが言われるような経験や資格が足りない外国人日本語教師が多数存在します。
そのような教師から日本語を教わった学生たちの日本語は日本人からすれば不自然でしかありません。今後、外国人日本語教師にも経験や知識をきちんと身につける環境ができればいいと思います。
日本の国語の先生になる資格は、何が必要ですか。
blogの1.2.3.4.との違いがありますか。
国語教師と日本語教師は違いがあると思っています。
日本語教師と国語教師
私自身は、国語教師がどのような学部で勉強されるかは詳しく知りませんが、私が学んできた国語の内容と日本語教育の内容は違いがあると感じています。
ただ、実際に日本語教育に関わる勉強をしたからといって教えられるわけでもないとも思います。
私は資格が必要なのは日本語教師として働くためであって、資格がなくても日本語教育の知識があれば教えられないことはないと思っています。
ブログの冒頭でも記載していますが、あくまでも私が今感じていることを書いています。
今まで出会ってきた人や環境にもよりますし、考えは人それぞれだと思います。
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